ムダ毛と永久にさよならできる?「医療脱毛」について1から解説

医療脱毛について

ムダ毛に悩む人なら、一度は「医療脱毛」という言葉を聞いたことがあるでしょう。しかし、具体的にどのようなものなのか、効果や痛みはどれくらいなのかなどわからないことが多く、不安に思っているかもしれません。

そこで、ここでは医療脱毛とは一体どういうことをするのか、そして気になる回数と相場などについてもご紹介していきます。

天狗
最近、流行りの医療脱毛。男女を問わず医療脱毛したいと希望される方が増加しているようです。そこで医療脱毛とは一体どのようなものか?仕組みや注意点を詳しく解説してます。
もしかするとあなたのムダ毛を無くすヒントがあるかもしれませんよ。

医療脱毛はクリニックで行われるれっきとした医療行為

医療脱毛とは
医療脱毛とは、美容クリニックで医師の監修のもとに行われる脱毛のことです。
医療用のレーザー機器を使用することから「レーザー脱毛」「医療レーザー脱毛」と呼ばれることもあります。参考:医療レーザー脱毛機3種類の特徴とメリットやデメリット

また、一度脱毛するとほぼ永久的に毛が生えてこなくなることから「永久脱毛」とも呼ばれますが、医療脱毛は法律で医療行為と定められており、医療機関でしか行えません。

医療行為と聞くとちょっと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、もちろん美容目的で行うことに何の問題もありません。

むしろ皮膚科学の専門知識を持った医師の監修のもと、高い技術を持ったスタッフによって施術が行われることから非常に安全性が高く、安心して受けることができます。

肌に刺激があるため、肌トラブルが皆無とは言えませんが、万が一やけどなどのトラブルが起きた場合でもすぐに医師から手当てを受けることができるので、そういった意味でも安心感が高いと言えるでしょう。

実際の施術内容は、脱毛したい部位に脱毛機から発せられるレーザー光を当てていく、というものです。施術を受ける際はベッドに横たわっているだけでOKですが、その仕組み上ある程度の痛みがあったり、施術前後に気をつけておかなくてはならない点もあります。

気になる点は施術前にしっかりと確認しておきましょう。

本当に二度と毛が生えてこなくなる?医療脱毛の仕組みと効果について

医療脱毛仕組み
まず、医療脱毛を行うとどうしてムダ毛が生えてこなくなるのか、その仕組みについて見ていきましょう。

通常、カミソリなどを使ったムダ毛の自己処理では毛の肌表面に出ている部分しか取り除くことができず、毛の根っこは残ってしまいます。そのため、何度お手入れしてもすぐにまた伸びてきてしまうため、こまめにお手入れをしなくてはなりません。

しかし、医療脱毛の場合は毛を根元から処理することから、新しい毛が生えてこないようにすることができます。

医療脱毛で使用するレーザーは、黒い色によく反応する特性を持っています。施術前にあらかじめ肌表面の毛を剃っておき、毛根だけを残した状態でこのレーザーを肌に当てると、毛根に含まれる黒いメラニン色素に吸収されます。

そうすると熱が毛根と毛母細胞を破壊するため、脱毛できるという仕組みです。毛母細胞は毛根の隣にある組織で、新しい毛を作り出す部分です。この部分がダメージを受けることによって機能しなくなり、新たな毛を生み出すことができなくなります。

一度破壊された毛母細胞が復活することはありませんから、新しい毛が生えてくることはありません。

何回通えばOK?費用はどれくらいかかる?

毛母細胞は一度破壊してしまえばもう新しい毛は生えてきませんが、医療脱毛の施術は実は1回では終わりません。毛の質や量によっても異なりますが、大体の場合2カ月おきの施術を5~6回繰り返す必要があり、期間にするとトータルで1年くらいです。

なぜそんなに何度も通わなくてはいけないのかというと、それには毛周期というものが関係しています。

毛周期とは、人の体毛の再生サイクルのことです。人の体毛は生え始めてからぐんぐん伸びる「成長期」、成長が止まって抜け落ちるまでの「退行期」、抜け落ちてから次に毛が生えてくるまでの「休止期」という3つのサイクルを繰り返しています。

毛周期

このサイクルが1周するまでの長さはおおむね半年から1年くらいですが、ワキやVIO(アンダーヘア)では2年ほどかかるなど部位によって異なります。

さらに、同じ部位であっても毛穴によってタイミングはバラバラです。つまり、成長期の毛と退行期の毛、そして休止期の毛穴が常に混在している状態になっています。

医療脱毛はレーザーが黒い色に反応する性質を利用したものですから、毛に黒い色素が豊富にあるときにしか効果を発揮しません。それは毛周期の中の成長期の毛だけです。

肌にレーザーを当てても、効果があるのは成長期の毛だけで、そのとき休止期や退行期だった毛穴には効果が出ません。何度も施術を繰り返す必要があるのはこのためで、こうしたことを考慮した結果、2カ月間隔で5~6回というのが最適な回数と言われています。

費用ですが、全身脱毛(顔・VIOなし)の5回コースで200,000~250,000円程度が一般的です。これにVIOを加えると250,000~300,000円、VIOと顔を加えると300,000~350000円ぐらいが相場と言えます。

医療脱毛を受けるに当たって回数と相場は特に気になるところですが、一番多いパターンとして「全身脱毛5回で250,000円程度」と考えておくと良いでしょう。その上で、各クリニックを比較してみるのがおすすめです。

実際の施術の流れと注意すべき点

女性スタッフ
医療脱毛を行っているクリニックでは、まず最初に必ずカウンセリングを行います。カウンセリングでは脱毛の仕組みや施術方法、コース内容や費用などについて詳しい説明がありますが、不明な点や納得がいかない点があれば必ず質問しましょう。

また、肌の悩みや脱毛の希望などに関しても積極的に相談するのがおすすめです。後になってこんなはずではなかった、と後悔することがないように、すべての疑問点・不安点をクリアにしてから契約するようにしましょう。
痛みが心配な人はテスト照射を受けることもできます。

施術を受ける際はあらかじめ照射する部位の毛を剃っておきましょう。シェービングを頼むと別料金になる場合もあるため、注意が必要です。

施術は専門のスタッフによってスムーズに行われ、レーザーの照射後は肌に赤味やかゆみが出ることもありますが、数時間おけば治ることがほとんどです。

クリニックですから必要があれば医師の診察を受けることが可能で、冷却や薬の塗布なども行われるので心配はいりません。

施術を受けた当日は入浴は避けてシャワーのみとし、飲酒や激しい運動は行わないようにしましょう。また肌が敏感になっており、乾燥や紫外線に弱くなっているので保湿やUVケアはいつも以上に念入りに行うようにします。

医療脱毛を受けられない場合もある

受けれない
医療脱毛は、体調や肌の状態によっては受けられないこともあります。まず、日焼けした肌にはレーザーを照射することができません。

肌の黒い色素にレーザーが反応してしまい、やけどを起こすことがあるからです。医療脱毛を受ける際は、施術の2週間前からは日焼けをしないように気を付けましょう。

生理中や妊娠中の人も施術を受けることができません。ホルモンバランスが変化しているため、通常時と比較して脱毛効果が思うように得られないためです。

レーザーは毛根までしか届かないため、お腹の赤ちゃんに直接の影響はないと考えられていますが、長時間同じ姿勢を取るのは苦しく、また肌も敏感になっているため避けた方が安全です。

アトピーの場合は炎症が強く出ているときはできませんが、それ以外の場合は施術可能としているクリニックが多くなっています。むしろカミソリなどの肌に負担がかかる自己処理が不要になるため、肌には良いと考えられています。

その他に持病がある場合は施術できないケースもありますから、カウンセリングの際によく相談しておきましょう。

効果はあるけど痛みが強い?医療脱毛の特色を知って満足のいく脱毛をしよう

医療脱毛しよう
医療脱毛は脱毛効果の高さが何よりの魅力ですが、その分費用が高く痛みが強いと言われています。

近年では痛みが少ない新機種が導入されたり、かなりリーズナブルな費用を打ち出すところも増えてきているものの、クリニックによって差があるのが現状です。

今回は標準的な医療脱毛の内容について解説しましたが、ここで得た知識を参考にぜひ自分に合ったクリニックを探してみてください。